ビジネスの話」カテゴリーアーカイブ

経営を数字から考える③~ビジネスモデル~

こんにちは、公認会計士・税理士の国近宜裕です。

今回も前回までの以下の記事の続きです。

経営を数字から考える①~損益分岐点~
経営を数字から考える②~固定費と変動費~

前回までは、収入にはフロービジネスやストックビジネスがあり、
損益分岐点は固定費と変動費率によって決まることを書きました。

では、実際にビジネスモデルをどのように構築していくべきなのでしょうか。
以下、独断と偏見で会計事務所の例を書いてみたいと思います。

①コンサル型

フロービジネスであるコンサル業務(※)を中心に行うビジネスモデル。

一般に時間単価は高く、損益分岐点を超えた場合、大きな利益を獲得することができる。
ただ、稼働が安定しないため、不況の影響を受けやすいため、ハイリスク・ハイリターンといえる。

※例えば、M&Aコンサル・上場(IPO)コンサル、経営コンサル、会計コンサル、内部統制コンサル等

②税務型

ストックビジネスである税務業務を中心に行うビジネスモデル。

一般に労働集約型のビジネスモデルといえ、損益分岐点を超える顧問を獲得するまで時間はかかるが、いったん損益分岐点を超えれば安定的に利益を獲得することができる。
また、稼働が見通せることが多く、不況にも強いビジネスモデルであり、ミドルリスク・ミドルリターンといえる。

③バランス型

①と②をバランスよく行うビジネスモデル。

コンサル業務を行っている公認会計士・税理士の事務所だと、よく見られるビジネスモデル。
税務業務で損益分岐点を達成し、余剰時間でコンサル業務を行っていくというビジネスモデルであり、個人的に目指したいビジネスモデル。
ローリスク・ミドルリターンといえる(?)
(「税務たいへん~」といっている会計士が多いような気がする・・・

以上、独断と偏見でまとめてみました。

個人的には③のバランス型を目指して、コンサルと税務を進めていきたいですが、
①コンサルや②税務に特化した方が、各業務の専門性は高まるので悩みどころではあります。

時には立ち止まってどう進んでいくか考えていきたいなと思う今日この頃でした。

経営を数字から考える②~固定費と変動費~

↑うどん派か蕎麦派かと言われたら蕎麦派ですが、前回と引き続きうどんを食べてきました。

こんにちは、公認会計士・税理士の国近宜裕です。

さて、前回は損益分岐点について書きました。
経営を数字から考える①~損益分岐点~
今回書くのは経営していて②毎月黒字になるのか?という点です。

固定費と変動費

②毎月黒字になるのか?
→結論から言いますと、なりません!!!

管理会計~収入:ストックビジネスとフロービジネス①~

というのも↑で書いた通り、事務所の収益は変動収入が中心ですが、費用は固定費が中心なので。。

収益は月によって大きく変動しますが、
費用は収益と関係なく固定的に発生するので、
収益-費用で計算される利益も大きく変動してしまうのですね。

毎月安定的に黒字にするには、ストックビジネスである税務の割合を増やしていけばいいのですが、一般にストックビジネスは十分に蓄積するまで時間がかかるというデメリットがあるので、安定的に黒字を獲得する体質にするのは中々大変ですね。

そもそも税務顧問中心に業務を展開して安定的な黒字体質にするか、
はたまた税務はそこまで行わずM&A業務を展開してハイリスク・ハイリターンの経営を行っていくかは個々人のスタンスによりますね~。

当面は色々試行錯誤しつつ事務所運営をしていこうかと思います。

経営を数字から考える①~損益分岐点~

↑虎ノ門ヒルズ「あんぷく」の黒カレーうどんです。
去年テレビで嵐の誰かが食べてました( `ー´)ノ

公認会計士・税理士の国近宜裕です。
すっかり確定申告シーズンですね。

さて、今回は堅苦しい税務からいったん離れて(?)経営についてです。

①いくら売り上げれば黒字になるの?
②毎月黒字になるの?という点について考えてみたいと思います。

例えば、私の収益・費用が以下の通りだったとします。

・収益
コンサル業務80%
税務20%

・費用
家賃40%(固定費)
税務ソフト・資格維持費用等(以下、維持費用)20%(固定費)
その他経費(旅費交通費や交際費等)40%(40%のうち、固定費が20%、変動費が20%)

損益分岐点

損益分岐点という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
損益が0になる売上高のことです。以下の式で算出されます。

損益分岐点=固定費 ÷ (1-変動費/売上)

上記算出された損益分岐点を達成できれば黒字になり、未達であると赤字になります。

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管理会計~収入:ストックビジネスとフロービジネス①~

虎ノ門ヒルズ

↑会社近くの虎ノ門ヒルズです。いつか移転したいですね笑

公認会計士・税理士の国近宜裕です。

さて、ストックビジネス(orストック収入)とフロービジネスという言葉を聞いたことがありますでしょうか?

ストックビジネスとフロービジネス(orストック収入とフロー収入)

ストックビジネスとは、蓄積型の収入構造をもったビジネスのことですね。
例えば、私が前にいた銀行は貸付金の残高を積み増して利息を得ていくビジネスなのでストックのビジネスモデルと言われていますね。

一方、フロービジネスはストックビジネス以外のビジネスですね。一般的なビジネスはこちらが多いですね。
例えば、スポット契約による収益・不動産や保険の仲介手数料収益などですね。

ストックビジネスとフロービジネスどちらがよいのか?

結論からいうと、バランスが重要だと思います。

というのも、良質な資産を短期に積み上げられるのであれば、ストックビジネスに注力すればいいですが、一般的に、ストックビジネスは十分に蓄積されるまで時間がかかります。

一方、一般的にフロービジネスは収益が早いタイミングで発生します。

そのため、最初はフロービジネスをこなして、事業を黒字化するとともに、将来の安定性を見据えてストックビジネスも意識して蓄積し、強い事業ポートフォリオを構築していくことが肝要かと思います。

また、ストックビジネス・フロービジネスというのは収入の観点からみた発想ですが、
ビジネスをしていく上では、費用の観点や損益分岐点の考え方も非常に重要ですね。

目の前の仕事をこなしていくだけではなく、長期的な視点をもって事業を続けていかなければならないなぁと思う日曜のお昼でした。

独立してから心掛けていること①

↑ぶれている写真。どのような状況で撮った写真でしょうか。
答えは!ゴルフのため山梨県に前泊しに行った際にゴルフバッグを担ぎながら震える手で撮った写真です。0時過ぎてました。ぎりぎりです。

公認会計士・税理士の国近宜裕です。
今日は寒いですね。

さて、最近はM&A関係の仕事7割、税務2割、その他1割という感じで過ごしています。
一段落したらゆっくり温泉にでも行こうかなと思います。

その前に税務ネタをもう少し書きたいですが。

独立してから心掛けていること

独立してから心掛けていることというと色々ありますが、
私が今一番意識していることは、貰っている報酬、すなわち期待以上の価値を出すことです。

独立したてにもかかわらずお声掛け頂けることは非常に嬉しいですし、今後もスペシャリストとして仕事をしていきたいので、仕事で返したいと思っています。

0からはじめているので、お仕事のお話を頂けることはただひたすら感謝ですね。
安請負はしない分、一度請けたら本気でやります。

そう心掛けていたからか、先日「当初の報酬よりも上乗せして支払うよ」と言って頂きました。
評価して頂けたことに素直に感謝です。と同時に今以上に頑張らないとなと思います。
私自身、専門的な知識・経験が蓄積されることは本当楽しいです。日々勉強ですね。

というわけで土曜も日曜も事務所なわけですが(笑

ちなみに私のPCにはお礼リストが入っています。
頂いた恩はいつかちゃんとお返ししますm(_ _)m

バリュエーションのお話③-1~マルチプル法(類似会社比準法)~

肉塊UNO

↑とても美味しそうな赤身肉♪リッツ虎ノ門ビル1F「肉塊UNO」さんの1,000円ランチです。
今度色々と書きたいです。

8月は暇でしたが、お盆が明けたからか9月は忙しくなりそうです。

さて、以前書いたバリュエーションの記事についてですが、今回はマルチプル法にスポットをあてます。
↓前回まではこちら。
バリュエーションのお話①~必要性~
バリュエーションのお話②~方法~

①マーケット・アプローチ(←これは考え方)

マルチプル法は、①マーケット・アプローチという考え方に基づく評価方法です。

マーケット・アプローチは、株価や取引価額を基準にバリュエーションを行うアプローチです。
具体的な評価手法として、株式市価法・株価倍率法・類似会社比準法・類似取引比準法が該当します。
類似会社比準法や類似取引比準法はマルチプル法と呼ばれていたりもしますね。

では、マルチプル法では具体的にはどのように事業価値を評価するのでしょうか。
(ちなみに企業価値、事業価値、株主価値はすべて違う意味で使い分けられますが、
ひとまず説明は省略します。)

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バリュエーションのお話②~方法~

前回(バリュエーションのお話①~必要性~)はM&A等、一定の場合にバリュエーションの必要性が出てくるぞ!
というところまで書きました。

では、実務ではどのような方法でバリュエーションを行うのでしょうか。
公認会計士試験やMBAやファイナンスの勉強をしたことのある方は、
ご存知かと思いますが、以下の3つの評価アプローチ(考え方)が用いられています。

①マーケット・アプローチ
②インカム・アプローチ
③コスト・アプローチ(ネットアセット・アプローチ)

これらアプローチが用いられるのは、対象企業毎に異なる側面に注目するからですね。
名前の通り、①はマーケット(市場)、②はインカム(収入)、③はコスト(原価)にそれぞれ着目するアプローチです。

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